多角的な視点から法学を学びたい!法学部2年生の大学生活
法学部2年生
樋口さん
今回は、法学部に所属し、学生広報スタッフとしても活動する法学部2年生の樋口さんに学生生活や法学部の良さについてお話を伺いました。
樋口さん:法学部2年生の樋口です。幼少期から朗読が好きで、高校時代は放送部に所属していました。大学でも自分の「好き」を続けたいという想いから、放送部に所属しているほか、これまでの経験を活かし学生広報としても活動しています。
樋口さん: まず1年生では基礎演習を週に1回履修します。1クラス20人程で、様々な裁判の判例について学生同士で議論する講義です。この基礎演習は2年生でも継続して行われますが、1年生の時よりもより深く学びます。そのほか憲法は1年生前期から、民法、刑法は1年生後期から講義が始まり、それぞれの法律についての専門的な講義が学年ごとに増えていきます。先生によって講義の形式は異なりますが、成績はレポートよりもテストで判定されることがほとんどです。
樋口さん:基礎演習です。 何よりも周りの学生の意識の高さに驚きました。講義中、学生同士で議論をしていると私の知らない事例や法学用語を言う同級生や講義後に積極的に先生に質問に行く学生も多くいます。このような自主性の高さは法学部の良い風土だと思いますし、私自身もその影響を受け、皆に追いつくため講義後に自主学習に励んでいます。
樋口さん:先生と生徒の距離間です。法学部は1学年200人いるため一人ひとりに目をかけてもらうことには限界があります。しかし、講義後に質問に行くと先生方はいつも丁寧に対応してくださいます。私も何度か質問に行っていると、次第に顔を覚えてもらえるようになりました。このように先生方が快く質問を受けてくださるから学生も質問しようという気持ちになり、法学部生の学びの自主性に繋がっているんだと思います。
樋口さん: まず法学を選んだ理由は、人の生活に深く密接している学問だと思ったからです。また、高校生のころ将来像を考えたときに「法のスペシャリストってかっこいいな」となんとなく思っていたのも大きいですね。
そんな感じで法学部を志望し始めましたが、熊本大学を選んだ理由は、他大学と違い熊本大学には経済学部がないため、本来は経済学部で学ぶべき経済学や政治学を法学部で学ぶことができます。そのような多角的な視点から法学を学ぶことができるところに魅力を感じ志望しました。
樋口さん: 部活動です。私の所属している放送部では、普段は週に1回、大会前は週に3回集まり練習しています。放送部がある大学は意外と少なく、自分の好きなことを大学でも部活として続けていけることはとてもありがたいことだと感じています。ここでは普段関わることの少ない他学部の学生とも交流することができ、視野を広げたりリフレッシュしたりする機会となっていて、楽しいです。
テレビ熊本の「タウンTOWN」に出演し、大学紹介を行った際の写真 |
樋口さん:これも放送部での活動です。私が高校時代に所属していた放送部では、週に6日もしくは7日練習を行っていました。また、放送部といっても文章を読むだけではなく、ドキュメンタリーを制作したり、週に1回、校内放送で話す原稿を作成したり・・・とても幅広く活動していました。そこで身につけた文章力や表現力は、学生広報での活動を始め、今の大学生活にも活かすことができていると思いますし、勉強だけではなく課外活動にも全力で取り組んでいて良かったと感じています。
樋口さん:TOEICなどの英語の勉強に取り組んでいたら良かったと思っています。英語は今後の社会ではさらに重要性が増すと思いますので、できるに越したことはありませんし、大学に入ってからも必修の科目です。もし英語力が高ければ、もっと専門科目(法学)の勉強に集中できるので、高校時代の自分にそう言いたいですね。
樋口さん: 一言で表すなら「真面目」だと思います。テスト期間に図書館に行ってもらったらわかると思いますが、勉強机がどこも空いていないほど学生が皆勉強しています。高校時代は、大学生はもっと遊んでいるような印象をなんとなく抱いていたのですが、熊本大学には予想以上に勉強するための環境が整い風土が根付いているため、高校時代に思い描いていた理想と一致した大学生活を送ることができています。
放送部での活動の様子 |
樋口さん: 1限目に講義が入っている日は7時30分には起床して身支度を始めます。私は少し早めに教室に入っていたいので、講義の10分前には教室にいることができるよう身支度をします。その後、講義を受け、昼休みは友人と学食などで昼ご飯を食べます。
日によって午後の講義があるかないかは変わるのですが、講義が終わった後は、アルバイトや部活動、学生広報の活動を行っています。
樋口さん: まず目標としては資格の取得を目指したいです。法学部は学びの幅広さから、様々な資格を取りやすい学部だと思いますが、行政書士や司法書士など○○士とつく資格に挑戦したいです。就活の時に役に立つと思いますし、そのような資格が1つでもあれば法学部での学びの意義を見出せると思うからです。そして、研究では憲法、その中でも特に政教分離について研究したいです。憲法はほかの法より項目は少ないですが、その分一番難しいものだと私は考えています。アバウトと言うか、曖昧さが多く、実際に同性婚や政教分離など社会的にも未だに議論され、解釈が分かれている事柄が多くあります。私は自分の生い立ちなどからも特に宗教に興味を持っており、憲法の曖昧さの中にも自分の意見・見解を持つことができるように、政治と宗教に関する研究を深めていきたいと考えています。