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Vol .95(2026年 SPRING)
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熊大生の留学
2026.04.03
大学のサポートで、留学に挑戦しやすいのも学生の特権。留学した熊大生4人を紹介します。
マレーシア
河村 龍
さん
Ryu KAWAMURA
自然科学教育部
半導体・情報数理専攻 修士1年
留学先
マレーシア理科大学
(マレーシア/ペナン州)
留学期間
2023年10月〜2024年3月
活用した制度
熊本大学交換留学制度/
熊本大学国際力強化事業奨学金
マレーシア人の友人が地方にある実家に
招待してくれたとき撮影した夕陽
丘の上にある寮から毎朝見ることができた景色
イスラム教徒の割合が高いマレーシア。
外観が好きだったモスク
Q. 留学先ではどんな勉強を?
多様なカリキュラムから、留学生は自分の興味や専攻に合わせて選択できました。私は主な授業として、マレーシアの文学、歴史や地理、マレーシアを取り巻く環境、そしてマレーシア語などを学びました。また、授業1 回に対してディスカッションやプレゼンテーションをするチュートリアルがあり、最初は言いたいことが英語でうまく言えずこの時間が憂鬱でした。しかし、今思えばこのおかげで語学力とコミュニケーション能力が上がり、投げ出さずによかったと思っています。
Q. 勉強以外にトライしたことは?
意識したのは、とにかく現地の学生とたくさん話すこと。時間のある時は現地学生が集まるコワーキングスペースへ行ってよく雑談し、いつの間にか友だちも増えました。また、大学内の交流イベントにも積極的に参加。日本の文化や熊本大学について紹介する機会も何度かありました。
Q. 留学を経た自身の変化は?
一番変わったのは、「とりあえずやってみる」という気持ちを持てるようになったこと。留学前は英語に自信がなく、話しかけるのが不安でつい様子を見ることが多かったですが、現地では自分から動かないと何も始まらないと感じました。加えて、いろいろな国や背景を持つ人とかかわる中で、考え方や価値観が違っても、それを尊重することの大切さも実感。留学は、自分の視野をかなり広げてくれたと思うし、今では、新しい環境に行くことや初対面の人と話すことへの抵抗感が減りました。
韓国
長谷川 瑞希
さん
Mizuki HASEGAWA
文学部
総合人間学科 4年
留学先
ソウル市立大学校
(韓国/ソウル)
留学期間
2024年3月〜2024年12月
活用した制度
熊本大学交換留学制度/
JASSO海外留学支援制度(協定派遣)
授業の一環で訪れた、北朝鮮との国境近くにある
DMZ(非武装地帯)
期末試験期間に、みんなで図書館に行き勉強会
友人の家で出してもらった参鶏湯やチヂミなどの
韓国料理の数々
Q. 留学先ではどんな勉強を?
ソウル市立大学は交換留学生の韓国語能力を必要としておらず、特に欧米からは韓国語ができない学生が多かったため、交換留学生向けの講義はすべて英語で行われていました。私は主に交換留学生向けの講義を複数と、韓国語を学ぶ授業を履修。熊本大学での専攻である社会学に関係する、たとえば韓国の社会問題を幅広く扱う授業や、韓国と北朝鮮の関係や政治を学ぶ授業などを取りました。専攻に関係なく、言語学といった自身の興味に沿う授業が履修できたのも留学ならではの利点でした。
Q. 勉強以外にトライしたことは?
新しい人間関係の構築は得意なほうではありませんが、これほど多様な人に囲まれた環境は貴重だと思い、普段より積極的に人とかかわるようにしました。また、地方にもよく旅行しました。ソウルとはまったく違う街の雰囲気や現地の人との会話は、留学生活のなかでもかなり思い入れの深い経験です。
Q. 留学を経た自身の変化は?
もっとも大きな変化は、大学生活への意識が変わったこと。留学前は恥ずかしながら大学での学習にそれほどの意欲はなく、ただ単位を取って卒業することを第一に考えていました。しかし韓国で、試験期間とは関係なく夜遅くまで学校で勉強している多くの学生や、現地で出会った友人と話しているだけでも学習に対する熱意を強く感じ、大学生活を考え直す刺激剤になりました。他国からの留学生との交流では、自身の英語能力不足も感じ、英語への学習意欲も向上しました。
ポーランド
本田 梨紗
さん
Risa HONDA
文学部
コミュニケーション情報学科 3年
留学先
ワルシャワ大学
(ポーランド/ワルシャワ)
留学期間
2025年2月〜2025年7月
活用した制度
熊本大学交換留学制度/
業務スーパージャパンドリーム財団奨学金
3つあるキャンパスのうち、
メインキャンパスの門
ピクニックで友人が作ってきてくれたのは
ポーランドの伝統的ケーキ
冬はスケートも楽しめるワルシャワ旧市街の広場
Q. 留学先ではどんな勉強を?
国際政治学部で、世界の政治や国際関係にまつわる多様な授業を履修。ヨーロッパがこれまで政治的にどのように統合されてきたかについての授業、気候変動や、気候変動に起因する世界の問題についての授業、ディスインフォメーションなど、現代を取り巻く情報セキュリティの問題について考える授業です。また、ポーランド語初級レベルの授業も受講。おかげで買い物のときなど、ポーランド語での簡単な会話が可能になりました。
Q. 勉強以外にトライしたことは?
ワルシャワ大学の日本語の先生とご縁があり、日本語を学ぶポーランドの学生たちに熊本や熊本弁についてプレゼンする機会をいただきました。また、日頃から互いの言語を教え合うなど、良い友人関係も構築。現地の学生とかかわる中で、海外から見た日本の魅力や強みなどを発見できました。
Q. 留学を経た自身の変化は?
留学前と比べて精神的に強くなったと感じます。未知の言語であるポーランド語が飛び交う中で、最初はどうやって生活していけばいいのか不安もありましたが、英語での会話を試み、友人ができ、ポーランド語を学ぶ中でその不安も消え、日々の生活を楽しむ強さを手に入れることができました。生活面においても、とても清潔とは言えない寮生活や、日々自身の力不足を痛感することで、逆に物事はほどほどでいいし、細かいことは気にしない、なんとかなる、と考えられるようになりました。自分に厳しくしすぎないようになれたと思います。
イギリス
澤田 風杜
さん
Kazato SAWADA
文学部
コミュニケーション情報学科 4年
留学先
ダラム大学
(イギリス/ダラム)
留学期間
2024年9月〜2025年6月
活用した制度
熊本大学交換留学制度/
業務スーパージャパンドリーム財団奨学金
ダラム大聖堂前で入寮式後に撮影
友人宅での一コマ
友人とよく行ったObservatory Hillからの眺め
Q. 留学先ではどんな勉強を?
心理学やビジネスを学びました。たとえば社会・発達心理学では、集団内の人間心理や行動・子供の脳の発達過程や行動等へ着目、臨床・差異心理学では性格・宗教観などによる差異や摂食障害・身体醜形障害等の臨床心理に着目して学習。ビジネススクールでは、グローバル企業における多様性の理解や従業員の意欲向上、人間関係等についてのケーススタディ、企業間における電子データ交換や、採用や成果報酬など人的資源管理などについて学びました。
Q. 勉強以外にトライしたことは?
日本の大学のサークルにあたるSocietyは、Anglo-Japanese SocietyやInstant noodle Societyなどに入りました。留学中にできた友人はほぼSocietyで出会い、現地学生のみならず他国からの留学生とも交流できました。留学前の就活で国際協力系の仕事にも興味を抱いていたので、SolidariTee というチャリティ団体のダラム支部にも所属し活動。そのほかダラムの小学校での日本文化紹介や、捨て犬・捨て猫のお世話、フードバンクでのボランティアもやりました。
Q. 留学を経た自身の変化は?
文化の違いを前向きに楽しめるようになり、初対面の人との交流にも物怖じしなくなった気がします。多くの出会いを経験し、人との出会いを大切にしなければとも感じるようになりました。また、ダラムの小学校でのボランティア活動で子どもたちの素直な反応を受けたことで自分の文化を誇りに思う気持ちが芽生えたし、与えてもらう立場から、社会に貢献する立場への意識の変化もあったと感じます。
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