学生の挑戦をバックアップ!
熊大生の起業と起業体験の場「夢プロジェクト」

所属

熊本大学の「学生ベンチャー 夢プロジェクト」は、熊大生の起業や起業体験を支援する場です。
参加募集は毎年1回。参加学生は、ビジネスセミナーの受講や社会人メンターとの面談などを受けることができ、全国で開催されるビジネスコンテスト出場もサポートしてもらえます。

■アンビシャスコース

個人申請。起業に興味はあっても何をしていいかわからない。そんな学生が対象で、気軽に参加しつつ、ビジネスを基礎から学ぶことが可能です。同時に、参加学生の中でチームを組み、ビジネスプランを作成していく実践も準備されています。

■プレジデントコース

チーム申請。すでに明確な事業プランがあるチームを募集するコースです。採択されると、1年を通しビジネス化に必要な技術の検討や試行を支援してもらえるほか、資金の支援や学外でのビジネスコンテスト参加支援もしてもらえます。

猪俣特任准教授から一言!
「夢プロジェクト」では、理工系の社会人学生が稲作に被害を与えるジャンボタニシの誘引剤を食品を材料に作り、すでに商品化されています。人文社会系では、心理療法に使う箱庭をVRで作ろうとしている学生もいます。この二人は九州でも注目されていますよ。

2025年度の「夢プロジェクト」募集ポスター
(2025年度の募集は終了しています)

2024年度「夢プロジェクト」
説明会でのワークショップの様子

「夢プロジェクト」に参加した学生さんに聞いてみました!自分の世界を広げてくれた「夢プロジェクト」

森本 鉄平さんTeppei MORIMOTO
大学院自然科学教育部
博士前期課程1年

暗記アプリから着想を得て新しいプロダクト開発に挑戦

参加した経緯を教えてください。

 夢プロジェクトに初めて参加したのは学部2年生の時。アンビシャスコースに参加したのですが、思うような成果が出せなかったので、4年生でアンビシャスコースにもう一度参加。この時は自分のプロダクトアイデアもあったので、それをやりたいと猪俣特任准教授に相談しつつ活動しました。大学院に進学した今年度はプレジデントコースに採択され、活動資金もいただいています。

どんな事業アイデアなんですか?

 アプリの制作です。もともとある暗記アプリ「Anki」から着想を得ました。例えば英単語の場合、紙の単語帳もそうですが、そもそも自分で文字を記入して作ることに時間がかかります。そこで、あらかじめ文字が記入されたものを作って販売してはどうかというアイデアを思いつき、プロダクト制作を進めています。

人に伝える時は「自分の言葉で」
大切なことも教わった

どんな学びがありましたか?

 2024年に崇城大学主催の第10回ビジネスプランコンテストに出場し、アイデア賞を受賞しました。その準備の中で印象に残っているのが、プレゼンについて猪俣特任准教授から教わったことです。スライド資料は、遠くから見てもわかりやすい青がいいとか、資料の構成やデザインについてもアドバイスをいただきました。それから、自分の言葉で話す、という大切なことも教わりました。プレゼンではあらかじめ用意した原稿を読む人が多いんです。そうではなくて、自分の言葉で伝えること、それが一番審査員に思いが伝わると学びました。

今後の展望は。

 今年、「熊本版未踏的プロジェクトIPPO」※にも採択されました。ここでは資金援助と事業化の伴走支援もしてもらえるので、大きな進歩になると思っています。
夢プロジェクト参加のきっかけはアイデアがあったからですが、活動するうちに、起業した方も含め、大学外の社会人の方々と関わることを通してコミュニティが広がり、自分の世界が広がっていった、それがすごくよかったと思っています。世界が広がり、いろんな生き方があることを知り、今は将来の選択肢が増えて困っているくらいです(笑)。


ビジネスコンテストでプレゼンする森本さん

崇城大学ビジネスプランコンテスト授賞式

※「熊本版未踏的プロジェクトIPPO」…ITを駆使しイノベーションを起こす人材を発掘する、独立行政法人情報処理推進機構主催の事業「未踏事業」の熊本版。

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