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熊本大学 理事・副学長 2008(平成20)年より熊本大学教授。熊本大学大学院生命科学研究部長などを経て、2021(令和3)年より現職。 |
国連が提唱する2030年SDGs達成に、私たちは地球人として何ができるのか?―「熊本大学SDGs宣言」をしたことをきっかけに、さらに上を目指していこうと策定した計画が「熊本大学イニシアティブ2030」です。
昨年、SDGsの枠組みを用いて大学の社会貢献の取り組みを可視化する「THE*インパクトランキング2023」で、本学は総合ランキングで国内同列9位にランクインするほど、学内一丸となってSDGsの推進に取り組んできました。
ビジョンの実現に向けて、熊大イニシアティブで掲げた三つの柱は、「教育」「研究」「社会との共創・医療」。「教育」では、“グローバル人材”を育成するため、言語教育だけでなく、留学支援など、世界で活躍できる人材の育成に尽力しています。
また、“DX人材”の育成を目指して、教養教育で全学生がデジタル教育を受けているほか、2024年度には学部相当の“情報融合学環”を新設するなど、データサイエンスを扱う文理融合の教育・研究をさらに推進していきます。
「研究」では、従来の学部や分野の壁を越えた“異分野融合の連携”がテーマといえるでしょう。多様な人材が集まって研究が進み“ダイバーシティの実現”へとつながることを期待しています。
そして、「社会との共創・医療」では、熊本に根差す先端研究と人材育成の拠点として、地域と連携して課題解決に取り組むことが大切です。
「イニシアティブ」とは、主導権や率先して実践することを表す言葉です。熊本大学の学生や研究者には、自ら考え、実践していくチカラがあります。その自発的な取り組みの一つが「Kumadai- Hub」という若手研究者・学生の主体的な集まりです(P9-10参照)。さまざまな学部から研究者や大学院生が集まり、肩書を忘れて自由にディスカッションを繰り広げるその取り組みは、ダイバーシティそのもの。垣根を越えたつながりから新しい研究も生まれています。
熊大イニシアティブは、熊本大学の至心。教職員だけが目指すものではありません。学生の皆さん、そしてこれから本学を目指す方々もSDGsを実現して、ともに熊本大学を発展させていきましょう。
*THE(Times Higher Education)・・・イギリスの高等教育専門誌
全教職員に配付した「熊本大学イニシアティブ2030」手帳。手元に置いて、取り組みへの意識向上を目指す
4月1日付けで、半導体研究や高度人材の育成を目指す新しい組織「半導体・デジタル研究教育機構」を発足
「Kumadai-Hub」では第2回ポスター発表を開催。若手研究者や学生に研究発表の新たな場を創出している