研究室探訪 教育学部社会科教育日本史研究室(春田直紀 教授)
- 所属
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大学院人文社会科学研究部 春田 直紀 教授 |
この研究室では歴史資料を集め、読み解く方法を身につけることで、教材のための研究ができる人を育成しています。その一つが古文書の読解。昔の文字で書かれ古文書を読み解く力があれば、新たな事実を自分で見つけることができます。さらにフィールドワークで、文字以外の歴史情報も活用できればより深く地域の歴史がわかります。
教員はいろいろな地域に赴任しますが、その地域には必ず歴史があります。それまでの先入観を打ち破り、地域の歴史に向き合う歴史的思考力をもった教員なら「こんなスゴイ歴史がある」と子どもたちに伝えられるはず。今後その地域の主役となる子どもたちに、誇りをもってもらえる教員を育成したいですね。
3年次に、 日本史調査実習のリーダーとして地域でのフィールドワーク に行きます。 実習が初めての後輩と地域の人の話を聞いたり、 スケッチ したりして地域の歴史を学ぶ力を身につけます。
4年次のゼミは卒論研究。 自分が取り組むテーマについて先生に相談し ますが、親身になって優しくアドバイスしてくれます。
春田先生はとてもフレンドリー。研究の話になると厳しい指摘もありますが、それもそれぞれの研究を大切に考えてくださっているから。そのためメンバー全員がみんなで切磋琢磨しています。
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高森町で行っている フィールドワークの様子 |
地名のいわれや伝承などを 地域の人に聞き取り調査します |
小学校教諭、中学校社会科教諭、高等学校地歴科教諭、学校事務職員熊本市役所株式会社肥後銀行、九州産交リテール株式会社など
研究室に所属している学生に研究の魅力を聴きました!
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土井 淳一朗さん |
なぜこの研究室に?
両親が教師だったためか、小さいころから教師になりたいと思っていて、教育学部を選びました。高校で自分が好きな日本史を教えたいと思っていました。
教育学部では2年次ま世界史や経済学などほかの社会科の授業も受けるのですが、春田先生の日本史の授業が一番興味を持てる内容でした。教えるスキルだけではなく、日本史の専門も深められるのではないかとここを選びました。4月からは熊本市の私立高校で教える予定です。これまで調べたことを学校の授業でも活かしたいと思います。
卒業論文の内容は?
戦国大名の分国法の1つである「塵芥集』の刑事法規の条文を取り上定めた人物の姿勢を探るという研究でした。戦国時代の法意識や道徳心は今と違うというのは想像できていましたが、現代とどのように違うのかがとても気になって、それを探るために分国法から探ってみました。「塵芥集』は非常に文が多いた刑事法だけに絞りましたが、それでも70くらいあって、内容を現代語に訳しながら定めた人の姿勢が分かるものを分析しました。
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仲宗根花恵さん |
どんな研究を?
卒業論文では「琉球八社の信仰と首里王府」を取り上げました。地元決琉球官社と呼ばれる8つの神社と首里王府との関わりを調べたものです。最初は琉球八社について調べていたのですが、次第に首里王府との関わりに気づき、それぞれが首里王府とどのような関わりがあった政治的にどのように使われたかを調べました。史料に書かれたことからしか分析できないので、漢文の史料を解するのが難しかったですね。でも読むたびに新しいことに気づけて面白かったです。
卒業後は?
私は沖縄出身で、4月から沖縄で小学校の教員になることが決まりました!地元に帰っても、論文を書く際に読んだり調べたりした地元のことについて、神社の神主さんをはじめとした方々に話を聞くなど、知識を深めていきたいと思っています。論文の内容や地元で調べたことは、子どもたちに授業の中で紹介していきたいです。地元の歴史に興味をもってくれるような授業ができたらいいなと思います。