まずは飛び込んでみる!

大学院医学教育部 博士課程1年

前田龍成さん

所属

新たな技術開発にチャレンジ中!

 マウス精子に関する生殖細胞の冷蔵保存輸送技術の研究をしています。この技術を改良していくことで、マウスや凍結した生殖細胞を用いた輸送方法よりも、コストや技術的ハードルが下がり、これまで以上に多くの研究機関で遺伝子改変マウスの研究ができるようになります。フランスやフィンランドに留学し、研究者と交流した際にもニーズが高まっていると感じました。近年取り組まれ始めた新しい技術なので、実用化するにはまだまだ課題がありますが、その分やりがいや楽しさを感じて日々研究を進めています!

TOEIC320点でも海外で生活やってみたら、見えてくる

 学部4年次を休学し、オーストラリアで6ヵ月間のワーキングホリデーをしました。「このまま、研究の道に進んでよいのか?」と悩んでいた時期で、これまでの人生で味わったことのない経験をしたい一心で日本を飛び出しました。渡航中は、さまざまな国籍や人生の背景を持つ人々と多くの時間を共にしました。「科学は魔法みたいで怖い」「半年間、家族を養うために出稼ぎにきた」「国を追われて移住してきた」など、これまでの人生で出会うことのなかった世界に触れ、それまで当たり前と思っていた価値観を「本当にそれは正しいのか?」と自分に問う大きな転機になりました。

2023年、修士課程2年のときにフランスのパスツール研究所に留学。共に学んだラボのメンバーと一緒に。

前代未聞!? 薬学部の卒論内容をアニメーションに

 復学から半年後の卒業論文の際に制作した研究アニメーションは、今も話題に上がることもあり、おそらく日本の薬学部の卒論では初めての取り組みだと思います(笑)。当時はラボでやるべき実験や論文を読むだけでは、なかなか研究の面白さや必要性を感じられないときもあり、研究の道を歩むことに悩んでいた時期。そこで、復学時に偶然出会った論文のアニメーションを観たときに、異分野の内容がすんなりと理解でき、その研究の面白さも感じました。「これだ!」と思い、それまで動画編集ソフトを一度も触ったことがなかったのですが、卒業までの半年間でどうにか卒論をアニメーションに仕上げました(笑)。自分の想いを実現したこの出来事は、初めてのクリエイティブ的な経験だと思います。

応援してくれる人と一緒に新しく広がる世界を楽しむ

 休学中のワーキングホリデーも、前例のないアニメーションでの卒論提出も、指導教員の竹尾透教授が背中を押してくれるファーストフォロワーでした。TOEIC320点の学生がいきなり「大学休んで、海外で生活してみます」って言いだしたら、普通は止めると思うんです(笑)

 他にも、「科学を、社会の中でもっと近く感じるものにしたい」と立ち上げた子ども向けの科学実験教室も、開催場所や備品をサポートしてくださる方々のおかげもあって、約2年間で、25回の開催、総参加者は300名以上になりました。

 一つひとつは小さなアクションでも、まずは飛び込んで、応援してくれる人たちと一緒に創っていく。まだまだ新しく広がる世界を楽しんでいきたいと思います!

前田さんの活動を後押しするキーマンは、生命資源研究・支援センター 竹尾 透 教授。
「変化を起こしてくれる前田さんの行動力に私もワクワクしています」と、前田さんに期待を寄せる。
科学実験教室は累計300名以上の生徒が参加。

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