KUMADAI ART思考” に想う

学長

小川 久雄

「融合」と「共創」をキーワードに改革


 今号の『熊大通信』では、自身の専門分野や常識を超えた、ユニークな発想と行動で活躍する研究者や学生たちを紹介しました。いかがでしたか。
 熊本大学は、かつて五高生が学んだ建物で重要文化財の「五高記念館」や肥後藩主・細川家ゆかりの古文書など、素晴らしい宝物と伝統があります。
 熊本大学ではこのような歴史や伝統を大切にしながら、これからどんどん改革を進めていきます。そのキーワードの一つが「融合」です。
 私自身、国立循環器病研究センターの理事長だった際、「融合」の大切さと面白さを知りました。企業と大学の共同研究ラボを新設し、さまざまな企業と共に仕事すると、新たな発想や行動につながっていく実感がありました。それから、その「融合」は「共創」があってこそ実現するというのが私の人生哲学で、もう一つのキーワードです。近江商人の経営哲学「三方よし」にあるように、自分だけのためではなく、相手も周りの人たちもwin-win-winであってこそ、新しい、よいものができます。「熊大東大連携」や東京藝術大学・熊本市現代美術館などと連携を進める「熊本大学キャンパスミュージアム構想」、音楽ホールのオープンなどはまさにその一例です。

 この「融合」と「共創」は今回ご紹介した「アート思考」にもつながるものだと考えています。

今、熊大で学ぶということ


 TSMC(台湾積体電路製造)などの半導体関連企業の進出をはじめ、今、熊本大学は、100年に一度ともいえる大変革期にあります。学生の皆さんには、このときにここで学べるということをぜひ面白い、幸運なことだと思ってほしいです。
 私はとにかく“よい場”をつくることに力を注いでいます。一流のよい指導者が教えることで、よい学び手が育ち、さらによい場になる循環がおこります。新学部相当の組織「情報融合学環」や日本初の半導体に特化した学士課程「工学部半導体デバイス工学課程」でもそれを目指しました。新入生を迎えることが本当に楽しみです。
 学生の皆さんには、この熊本大学でよく学び、チャンスがあれば、ぜひ色々なところに飛び出して活躍してほしいと思います。

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