アートが魅せる 冒険と感動を生むカ

大学院教育学研究科 キャンパスミュージアム担当学長特別補佐

松永拓己 教授

誰がアーティストなのか

 アートには社会を変える力があります。アートに触れた、一人ひとりのその場での感動はごく小さなものかもしれません。しかし、社会を人々の縦と横の関係、網目のようなものと捉えるならば、その小さな動きはやがて大きな波となり、あるとき、より新しい、魅力的な社会が姿を現します。私はそう信じて日々活動しています。

 “アート”という言葉の本来の意味は、“人の営み”を指します。つまり、誰もが日々アーティストとして生き、自らに、そして周囲の人々にも感動をもたらすことができるのです。私が専門とする油絵のように、白いキャンバス、つまり自分自身に何を描き、どのような色を重ねていくのかは自由です。アートは、私たちの考え方や行動に大きな力を与え、素晴らしい冒険をさせてくれる恰好のスタイルなのです。

眠っている宝物たちにもっと触れてもらう

 熊本大学には、素敵なものがまだまだたくさん眠っています。例えば、この春の季節、午後5時頃に西日がかかるサインカーブや附属図書館のガラスが反射して描くさまざまな色や模様の美しさ、この大学と同じ時を歩み歴史が宿る樹木たちや建物群は、とても綺麗で私が好きな風景です。このような素敵な宝物たちにもっと触れてもらうため、私たちは「熊本大学キャンパスミュージアム構想」で、さまざまな取り組みやイベントを行っています。熊本大学を訪れる誰もがワクワクし、学びたいと感じる場にしたいのです。

 さらに、書店「TSUTAYA BOOKSTORE 菊陽」がまるで美術館のように姿を変え、本と絵画の融合を楽しめる作品展示会や下田温泉「望洋閣」での壁画制作など、キャンパスを飛び出して、さまざまな人と関わりながら、アートの力を伝える活動を日々行っています。

松永教授の作品『かたとき花と踊るⅡ』。
「肥後の里山ギャラリー」で行われ「熊本大学 アートギャラリーサテライト展Vol.2」で県内の芸術家たち、学生たちの作品とともに展示された。
重要文化財五高記念館をライトアップして行うサンセットJAZZライブを企画。
モダンジャズ研究会が奏でる音楽が「第十二回紫熊祭」の初日を彩った。
昨年3月に開催した「熊本大学 松永研究室会展」。
「TSUTAYA BOOKSTORE 菊陽」の各所に絵が展示され、本と絵が織りなす空間を楽しめる。
下田温泉「望洋閣」に壁画アートが誕生!
学生たちの感性で地域の魅力を発見・発信する。
「肥後の里山ギャラリー」でジャズライブを開催。
絵画 × 音楽の新たな空間を演出。

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