不安はみんな一緒。
それでも思い切って世界へ飛び出す価値はある!
※学年は2025年12月取材時のものです。
インタビュー担当の健児くんです。
今回は、熊大生の留学経験者4人の留学経験談です。2026年4月に発行された「熊大通信95号」特集Ⅱでもお伝えしていますが、ほかにも貴重なお話をたくさんしてくれたので、ここで紹介します。留学を考えている人、必読です!

河村 イギリスが第一希望でしたが、IELTSのスコアやスピーキング能力が不足していたため、第二希望としてマレーシアを選びました。マレーシアは多様な文化が共存する国であり、とても興味深い学びの場となることが期待できたし、英語が公用語として使われていることやコスト面でも魅力的でした。日本人の人気移住先ランキングでも1位であり、ご飯もおいしいという情報からも興味を持ちました。
長谷川 私は韓国に留学。韓国は、すべてがソウルに集まっていると言っても過言ではなく、ソウルで生活するのがベストだと考えました。加えて、熊本大学でお世話になっている韓国人の先生からもソウルに行くことを勧められ、自然と決まりました。
本田 初めは知人の勧めでポーランドに興味を持ち始めたのですが、治安面や生活基準の高さから、安心して半年間の海外生活を送れると思い選びました。ワルシャワ大学には日本語や日本文化を学んでいる学生が多く、日本や日本人に対して好意的で、友だちをつくりやすい環境が整っていました。留学先にポーランドのワルシャワ大学を選んで本当によかったです。
澤田 私はイギリスのダラム大学に留学。ダラム大学は、イギリス国内の大学ランキング『Complete University Guide』において、様々な評価や成績を総合したスコアである「overall score」で5番目であり、自然に囲まれた、勉強にもリフレッシュにも最適な環境だと考えたからです。また、歴史ある田舎の大学で日本人も少なく、イギリス味を感じながら生活を楽しめること、寮でのイベント参加や共同生活など、一生ものの経験ができると感じたことも理由です。
![]() 澤田風杜さん/ダラム城にて友人と |
河村 私は国際力強化事業の奨学金を活用しました。熊大生の海外における学習や研究活動への参加を支援する熊本大学独自の奨学金制度です。
長谷川 私はJASSO(日本学生支援機構)の海外留学支援制度(協定派遣)を利用。受給のためには、一定以上のGPAと必要書類の提出が必要でした。基準となるGPAはそれほど高くはなく、留学を決めてから成績を落とさないようにだけ気を配りました。留学前と留学後はもちろん、留学中は月に一度報告書を提出する必要があったため、その月に何をしたのかをしっかり記録するようにしていました。
本田 業務スーパージャパンドリーム財団の奨学金をいただきました。留学先の国によって求められる条件が異なり、ポーランドの場合B2以上の語学レベル、成績はGPA2.5以上/3.0と出願できる条件は厳しく、一次で書類選考、二次で面接選考があります。私は日頃の授業を休まず課題やテストに真面目に取り組み、IELTS6.0を取得するという目標を定めて勉強を続けました。
澤田 私も、業務スーパージャパンドリーム財団の奨学金をいただきました。受給資格はGPA2.5以上/3.0で、交換留学制度利用の学生のみが対象です。できるだけGPAを下げないように努め、書類審査は、中学生の頃から行っていたALTとの活動や英語でのスピーチコンテスト・暗唱大会などの活動経験をもとに自己PRを書き、どのように留学経験を社会に還元していくつもりかを伝えられるよう意識して作成しました。英語学習にも力を入れ、IELTS7.0を取得しました。
![]() 河村龍さん/友人とよく過ごした大学のコワーキングスペース |
河村 マレーシアの魅力はなんといっても、多様性に富んだ文化が共存していて、その上きれいな自然や歴史的な遺産も多く、人々が本当に温かくフレンドリーなことだと思います。私はこの魅力を十分に堪能できたし、旅行だけでなく、仕事や移住地としてもまたマレーシアに行きたいと思いました。また、マレーシアの主要宗教であるイスラム教ついて以前は何も知らなかったので、自身の価値観を広げる貴重な経験でした。
長谷川 博士論文を準備している方が、日本の法律の条文解釈をするのに日本人の助言が欲しいということでお手伝いすることがあり、韓国語の実力を伸ばすいい機会になりました。これまで日常会話を中心に学んできたのでわからない言葉や表現も多く、法律の条文ということもあって日本語自体を学び直す経験にもなりました。言語を学ぶ際に必ずと言っていいほど直面する、伝えたいことをうまく伝えられないという壁に直面したことが、改めて韓国語の学習への火が付くきっかけになりました。
本田 ポーランドの現地学生や、Erasmus (ヨーロッパ地域間の交換留学)の学生、日本人留学生、ワルシャワに駐在している日本人の方々など、多くの人々と出会ったことで、非常に実りある半年間になりました。様々なことを一緒にやって濃い時間を過ごすことができたし、異なるバックグラウンドを持っているからこそ新しい価値観に触れられ、良い影響を受けることができたと思います。
澤田 当初は現地学生の英語が聞き取れず、ルームメイトの英語は2、3語しか聞き取れないこともあって絶望したのを覚えています。それでも日々を過ごす中で聞き取れるようになり、会話がスムーズになったことはとてもうれしかったです。
入寮日にはスーツとガウンを身につけ、寮生全体で寮からダラム大聖堂まで歩いて向かい入寮式へ参加。ダラム大学の長い歴史と伝統を肌で感じられました。異文化の中で多様な学生と関わり視野が広がっただけでなく、英語でも親友といえる関係を築くことができたことはとてもうれしく印象に残っています。
![]() 本田梨紗さん/友人の誕生日、くまモングッズをプレゼント |
河村 自分がそうだったように、留学に興味があっても不安を感じている人は多いと思います。でも実際に行ってみると、完璧じゃなくても何とかなる場面の方が圧倒的に多いし、むしろ失敗体験のほうが、成長のきっかけとして一番記憶に残ります。
マレーシア留学は、私の人生において最大の経験になりました。これから留学を考えている方にとっても必ずそうなると思います。熊本大学の国際教育課の方も現地のスタッフの方も全力でサポートしてくれるので、頼れるところは思い切り頼って頑張ってください。
長谷川 留学においてもっとも大変なのは、留学中ではなくむしろ留学をするための一歩を踏み出すこと。経験から言えば、あまり重く考えすぎず、「行ってみようかな」という軽い気持ちで踏み出したほうが、かえって新しい価値観や思いがけない出来事に出会うきっかけになったりもします。
韓国には「始まりが半分だ」ということわざがあります。何事も始めさえすれば、その時点で半分は達成しているという意味。もし留学を迷っているのであれば、とりあえず一歩を踏み出してみてください。もう留学を決めているという人も、すでに半分は達成していると思って、全力で楽しむ準備さえ怠らなければ何も心配はいりませんよ!
本田 留学を希望するのであれば、とにかく早めから行動することが必要です。私は当該年度の5月の追加募集で留学に応募し、前年10月に応募する場合よりも短い期間で留学手続きを行わなければならなりませんでした。留学資金の用意や書類の準備、IELTSの勉強、奨学金の申請など、すべてを短期間で進める必要があり大変でした。4年間での学部の卒業と留学の両方を叶えたかったので、2年の後期が終わってすぐに渡航しました。留学は、早めに調べ計画することを強くお勧めします!
澤田 熊本大学や日本ではできないことを経験でき、自分の経験値が増えたことで自信や成長につながりました。大学生での留学は安心して頼ることができるサポートもあるので、あとは自らチャンスをつかむかどうかだと思います。時間と体力があるうちに頑張ってお金を貯め、積極的に挑戦して新しい出会いを存分に楽しみ、自分の成長につなげてください!
![]() 長谷川瑞希さん/ソウル市立大学校 |