全国ラジオCMコンテストで2位受賞!
放送の魅力を多くの人に伝えたい

熊本大学放送部

部長 宮本 大輝 さん(理学部物理コース3年)

学生・課外活動
インタビュー担当

インタビュー担当の健児くんです。今回取材したのは、熊本大学の放送部。全国の大学生が参加するラジオCMコンテストで、熊本大学の魅力をPRするCMが全国2位を受賞したそうです!どんな人たちが、どんなCMを作成したのか、放送部の活動や魅力について、宮本 大輝部長に伺いました!

読む、作る、伝える・・・。
コミュニケーション力を磨けるのが放送の魅力

まずは、放送部の活動について教えてください!

放送部の活動は、アナウンスや朗読など文章を読む活動と、映像やラジオなどの番組やCMを作る活動の大きく2つに分かれています。毎週水曜と木曜の夕方に活動しており、番組の編集方法を学んだり、読むときの声の出し方などを教え合ったりしています。

部員は現在32名。毎年開催されるNHK全国大学放送コンテスト(Nコン)にも出場しており、アナウンスや朗読、番組、CMなどの部門に分かれて参加しています。

自分たちで練習や制作を行うだけでなく、学内のサークルや大学、同窓会から依頼をいただいて、主催するライブやイベント、セミナーの司会をすることもあるんです。ほかにも、熊本のラジオ局に2カ月に1回ゲストとして出演させてもらっています。結構活躍の場があるんですよ。


(ラジオ局でゲスト出演しているときの宮本さん)

たくさんの人が活躍しているんですね。

実は、こんなに多くなったのはここ数年なんです。コロナ禍のとき、放送部は4人くらいまで減少してしまい、存続の危機にありました。僕が入部した年はなぜか人数が多かったのですが、それでもどんな活動をしていくのか、番組づくりのコツなど、それまで受け継がれてきたであろう情報がほとんど残っていない状況だったんです。

放送の魅力や楽しさをみんなに知ってもらって、サークルを残していきたい。そう思って、一から自分たちがやれることをやっていこう、みんなで活躍できる場を作っていこうと活動してきたように思います。

宮本さんにとって「放送」の魅力とは?

朗読のコンクールに出場していた経験もあり、アナウンスなどには自信があったんですが、中学のときの放送コンテストでとても上手な人に出会いました。そこでもっと技を磨きたい!と高校で放送部に入ったのが、放送活動との出会いです。大学では放送部かダイビング部かで迷ったんですが(笑)、いろいろ考えて放送部を選びました。

放送の魅力は「伝える技術を磨ける」という点だと思います。伝えたいことをどうやって伝えるか。アナウンスなら声の出し方や言葉の選び方、番組なら編集方法や映像、原稿の内容。どこを切り取るかなどをしっかりと考えて、表現する技術が身につくんです。コミュニケーション力もあがるし、伝わった、と感じられたときはとても嬉しいですね。

言葉で、リズムで、音楽で
熊大の魅力を伝えたラジオCMコンテスト

そんな中での、コンテスト優秀賞受賞、おめでとうございます!どんなコンテストだったんですか?

全国を網羅するFMラジオ局のネットワークJFN(ジャパンエフエムネットワーク)が主催するラジオCMコンテストです。「ラジオに乗せて、学校アピール」という副題がついており、全国の大学生、大学院生、短大生、専門学校生、高等専門学校生が自分の学校を20秒または40秒のラジオCMでアピールする、というのがテーマでした。

僕は熊本のFM熊本でアルバイトをしていて、スタッフの方に「やってみないか」と声をかけられたのがきっかけで、参加することにしたんです。有名なコピーライターや誰もが知っている話題の広告を手掛けたクリエイターが審査員になっていて、いい機会になるんじゃないかと思って。自分たちにしかできないCMを作ってみよう!とみんなで知恵を出し合いました。

まずは部員全員で過去の受賞作を分析。どんな作り方をしているか、どんなところが優れていたかなどを調べました。CMの作り方もきちんとは分かっていなかったので、FM熊本のディレクターさんに教えてもらいながら、どんな内容にするか、BGMは?効果音は?などを考えていきました。

もう一つ考えたのが熊大のどこに注目するのか。これは部員を4つのチームに分けて考えていきました。そのうちの1グループが作ってき内容がとてもよくて、新設された半導体デバイス工学課程について紹介する内容でした。これを基に、熊本弁で熊本らしさを出しつつ、大学の雰囲気を表現する、聞いてて面白いと思わせる、なんだろうと興味をもってもらう、という点をブラッシュアップして応募しました。


(2025年7月16日に開催された表彰式)

最初はCM原稿での審査で、最終審査で音声が入ったCMになったそうですね。音声を聞いてみて、どうでしたか?

音声CMとしての制作はFM熊本のディレクターさんと一緒にやったんですが、こだわりたいポイントなどを十分に打ち合わせて作成してもらいました。自分たちで音読はしていたんですが、実際に効果音を入れたものを聞くと、予想していた以上にちゃんとCMになってて驚きました。

実は、ナレーションの1人として、僕も参加させてもらったんです。いい経験になりました!

多くの作品の中から優秀賞(2位)に選ばれたと聞いたときはとても嬉しかったです。CMは2週間、全国のラジオで放送される予定です。その反響も楽しみですね。

JFNラジオCMコンテストのサイトでも音源が聞けるので、ぜひみなさんにも聞いていただきたいです。

※JFNラジオCMコンテスト2025~ラジオに乗せて、学校アピール
https://jfn.co.jp/cmc/


(表彰式の様子)

もっとみんなが活躍できる仕組みを
作っていきたい

これから、放送部としてどんなことをやっていきたいと思っていますか?

まずは、毎年参加しているNコンで満足のできる結果が残せるように、それぞれの部員が力を尽くしていくこと。そして、3年生になり、次の世代に引き継ぐ時期も近づいているので、今後、放送部で部員がもっと活躍できるような仕組みを作っていくことかな、と思っています。

最近はいろいろな情報共有ツールもたくさんあるので、活用しながらこれまで学んだ技術や手法などのノウハウを共有しやすい仕組みを作っています。きっと放送部の活動はもっと深く、面白くなっていくと思いますよ。

僕自身も、自分の強みを活かしていろいろな活動に取り組んでいきたいですね。


(みんなで放送にみっちり取り組む合宿も行っています)

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