この記事は学生広報スタッフが担当しました!
こんにちは、学生広報スタッフです!
突然ですがみなさんは、「テレビ局」にどのようなイメージがありますか?
その日の出来事を取材して報道したり、番組を制作したり、それから…
あれ、案外、具体的なイメージは浮かばないかも…?
という方も少なくないのではないでしょうか(私自身もその一人です)。
今回お話を伺うのは、熊本大学文学部コミュニケーション情報学科を2022年に卒業し、現在はテレビ熊本(以下、TKU)で記者として働いている前田美沙希さん。
本学在学時には学生広報スタッフとしても活躍していた先輩です!
そんな前田さんに、現在の仕事内容や就職活動等についてお話ししていただきました。
さて、記者の仕事とはいったいどのようなものなのでしょうか?
幼いころからテレビが好きで、大学時代にはTKUの『若っ人ランド』という番組に学生リポーターとして出演していました。その経験を通して、“熊本県民の輝いている姿”をたくさんの人に伝えられるテレビ局の仕事ってとても素敵だなと思ったんです。生まれ育った熊本に恩返しをしたいという思いからも地元のテレビ局への就職を決めました。
就職活動をしていた大学3年から4年の時期は新型コロナの流行による行動制限がありました。インターンシップなどもオンラインに切り替わるなど、少し大変でした。
しかし、遠方の会社でも時間や費用をかけず済んだり、1日に何社も参加できたりとメリットもありました。
また、福岡のアナウンススクールに通って、面接や自己PRの練習などをしていました。アナウンサーはじめ、マスコミへの就職を目指して各地から集まった仲間との出会いは貴重で、多くの学びがありました。
地元に密着した番組を多く制作しているTKUに最も魅力を感じたからです。
TKUには様々な自社制作番組があり、平日午前に情報番組を、夕方はニュース番組を…というように、多方面で熊本の視聴者に情報を発信することができます。
現在、私は“キャップ”という、警察担当記者をまとめる立場を担っていますが、取材内容は、楽しいものばかりではありません。事件や事故など、目をそむけたくなるような辛い現場もあります。しかし、事実を伝えることが再発防止につながると思い、日々取材しています。そのような思いが届けられたときには、やりがいを感じます。
楽しかった仕事もたくさんあります。特に印象に残っているのは、ユネスコ無形文化遺産『八代妙見祭』の前夜祭会場からの中継です。
企画を自ら上司に提案し、祭りにかかわる地元の人への事前取材では、歴史や魅力、祭りに込める思いをたくさん教えていただきました。前夜祭があることを知らなかった人にも、その魅力を伝えることができ、さらに地元の人にも喜んでいただけてうれしかったです。
これが熊本の良さを発信する一つのきっかけになっていたらと思います。
また、熊本で開催された東京ガールズコレクションの取材も楽しかったですね。夕方のニュース番組で放送する特集を担当したのですが、舞台裏では、憧れのモデルやタレントの皆さんに間近でお話を聞くことができて、この仕事ならではの貴重な経験だと感じました。
![]() (衆議院選の争点について、街頭インタビューしたときのもの) |
取材するジャンルは本当に幅広いです。自分が挑戦したいと思ったことを何でもできるのがTKUの良さだと思います。「○○に密着して~を伝えたい!」など企画を若手でも提案できるんです。
最近は、吃音に向き合う若者がカフェを開き接客に挑戦するというイベントがあり、自ら企画提案し、特集を作りました。
そうですね、情報を集めるのも記者の大事な仕事です。常にアンテナを張っておくように心がけています。
入社前は想像していませんでしたが、警察署で色々な人に話を聞いて、ニュースの情報集めをする、というのも私の仕事の一つなんです。
記者として取材対象者と話すというより、1人の人間として相手に向き合うことです。
先輩方の姿勢からもそのように学んできましたし、自分でも一番大切だなと思っていて…。
取材させていただくことへの感謝の気持ちを忘れず、相手の思いを尊重して話を聞くことが大事だと思います。
仕事を通して、毎日様々な経験ができ、新しいことを学べる、そして色々な人からお話をお聞きできるのが、魅力かなと思います。私はまだ報道部以外に所属したことはなく、記者業務の経験しかありませんが、とにかく毎日が目まぐるしく、色々な場所を飛び回って取材しています。入社して以来、『同じ日』というのはないんです。
忙しそうとよく言われますが、私は充実感とやりがいのある仕事だと思います。
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番組制作はチームワークが求められる仕事なんだと思うようになりました。
ニュース番組では、視聴者が必要としている情報をより多く盛り込めるか、わかりやすく伝えられるかを常に考えていて。
映像を撮影するカメラマン、情報を集めて原稿を書く記者…音声など技術的な部分でサポートするアシスタント…「よりよいものを作ろう!」という共通認識のもと、チームワークが生まれます。個人的には学生時代の部活のような一体感を感じられて楽しいなと思います。
また、全国的なものも含めて社会問題に関心が強まりました。
県外ではこんなことが問題になっているが、熊本では?など様々な方面にアンテナを張るようになりました。
【学生広報公式チャンネルのキャンパス紹介動画はこちらから!】
https://youtu.be/3L7tPHtWfyc?si=_TlMWrg-JHS5HXuk
https://youtu.be/O32njdXvJ9U?si=ZQbKHngeQUboHyP4
はい。学生広報での経験は、かなり役立ったと思っています。
最近は、 YouTube や TikTok などの SNSの影響力が大きくなったこともあり、若者のテレビ離れが話題に上がりますよね。全国的に見てもテレビ局もSNSの活用をどんどん進めているように思います。
学生広報で経験したSNSでの情報発信などはこれから求められる力でもあり、私たち若者の強みでもあるのかなと感じています。
![]() 学生広報での活動の様子 |
そうですね。私が卒業した文学部コミュニケーション情報学科では、様々な分野を学ぶことができました。記者の仕事は取材対象のジャンルも幅広く、その姿勢や知識が役立っていると感じています。
また、多くの仕事に共通すると思いますが、人との関係づくりも仕事においては大事です。
アルバイトやサークル活動、趣味など、どんな経験も役に立つと思います。
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はい。事件や事故の発生を伝えるだけではなく、その背景を伝えて、再発防止に繋がるような報道ができたらと思います。
ニュースの「その先」を取材して、伝えて…。
社会に訴えかけられるような記者、人の想いを伝えられるような記者になりたい。
それが、今の私の夢です。
大学在学中は、学問に打ち込めるのはもちろん、アルバイトで様々な仕事を経験したり、長期休暇などに国内外問わず色々な場所に行ったりできる、貴重な期間だと思います。
そのような経験は業種問わず、社会人になるうえで大きく成長できると思います。
熊本大学には、全国各地から集まった学生たちがいて、自分の興味関心を広げるには、とてもいい場所だと思います。全力で学び、あらゆる分野に挑戦し、ときには思いっきり遊んで、将来の夢を見つけてください!