トランポリンは宙返りが楽しい！
自己記録更新してもっと全国を狙いたい！

小１から続けているトランポリン
宙返りの楽しさに魅了された

トランポリン競技はいつから始めたんですか？

トランポリンを始めたのは小学１年からです。小学校に入る前に山口県から熊本県に引っ越してきたのですが、そのとき近くにあったトランポリン教室に入りました。母が習わせたかったらしくて。最初は簡単な技をやるレクリエーションクラスにいたんですが、小３で宙返りなどの難しい技も練習する競技クラスに移りました。そこからトランポリンが面白くなって。やっぱり宙返りが楽しいんですよ。宙返りの面白さにはまって、今まで続けてきた感じですね。

トランポリンの魅力ってどんなところですか？

迫力があることと、自分で回ってひねる、というところだと思います。競技専用のトランポリンを使っているので、とても高く跳び、そこから繰り出す技にはとても迫力がありますよ。その間に自分が思ったようにひねり、回転するのがとても面白いです。一つの技を習得するには少し時間はかかりますし、何年やっても「怖い」と思う瞬間はありますが、技が成功するととても気持ちいいですね。

技の制度を磨いた全国大会で２位受賞！
集中力がポイントになった

今回出場した全日本学生トランポリン競技大会とは？

大学生が対象の大会で「インカレ」とも呼ばれています。全国からトランポリン競技を行っている学生が集まって、個人や団体で技を競う大会です。僕が出場したのは個人競技のBクラス。技の難易度に制限があり、その分高さや技のきれいさも重視されるクラスです。演技では10回のジャンプをするのですが、2回宙返りの技に制限がかかるため、1回宙返りの技も入れていきます。2回宙返りが入る技の方が難度点は高いのですが、その分、1回宙返りの技の精度を上げて演技点をあげる必要があります。

どんな練習をしたんですか？

高さや姿勢など、一本一本の技をどれだけきれいに跳ぶかを考えて練習しました。ビデオカメラで撮影して演技を確認して改善したり。頭が早いとか待ちが遅いなど細かいところをチェックして改善したりすることで、正確性を追求したんです。難易度が低い技で演技点を上げるには集中力が必要。とにかく「きれいに跳ぶ」ことに集中しました！

結果が出たときはどんな気持ちでしたか？

（競技の様子）

演技直前には、頭の中で一度演技を反復して、イメージを作ってから臨みました。失敗しやすい点は分かっていたので、そういうところを注意してイメージしました。演技が終わった直後は、「もうちょっと詰められたな」とも思いました。結果が出て「２位」と分かったときはうれしかったですけど、ちょっと悔しい気持ちもありました。「優勝したかったな」と。

トランポリンを続けたくて熊大へ。
新たな技の習得も目標に練習中！

（八代市にある練習施設での練習の様子）

熊大に入学した理由は？

トランポリンを続けたくて熊本で進学したいと思ったのが大きな理由です。今は、自宅近くにあったクラブから八代市にあるクラブに移ったので、週３回八代まで通って練習しています。熊大にはトランポリン部はありませんが、同じクラブの先輩にすすめられて体操部に入部しました。週２回、体操部で練習をしていますが、床のひねりや回転の感覚はトランポリンと近いなと思っています。今度体操の大会にも出る予定です。

今後はどんな演技をしていきたいですか？

今、習得に3年くらいかかっている技があって、まずはそれをマスターしたいですね。ハーフインハーフという技なんですが、感覚をつかむのが難しくて。長くやっているうちに、感覚がわからなくなったりもしています。「あれ。どうやってひねってたっけ？」とか。でも「これだ」と思う瞬間もあるので、それを忘れないように体に浸み込ませているところです。

それから、２回宙返りをもっと競技の構成に組み込めるようにするのも目標です。演技では10個の異なる技を組み合わせます。今、自分の競技では7つの2回宙返りを入れた構成にしていますが、10本全て2回宙返りにしたいんです。そして、全国規模の決勝でもっといい演技ができるようになりたい。トランポリンは誰かと戦うというより、いかに自分の点数を更新していくかが重要だと思っているので、自己ベストを更新して、大会への出場を目指したいと思います。