毎日が国際交流! 海外体験を国際交流会館シェアルームで楽しむ

国際
インタビュー担当

インタビュー担当の健児くんです。よろしくお願いします。
熊本大学の国際交流会館にはおよそ30ヵ国・約200名の留学生・研究者が住んでいます。その国際交流会館の施設の一つに、留学生と日本人学生がともに生活するシェアルームがあります。今回は、このシェアルームに4人で生活している、福塚大和さん(工学部3年)、ルー ズーシュエンさん(教育学部・中国)、チョン ソンイルさん(理学部・韓国)、カッシアン クルンプさん(文学部・ドイツ)に話を聞きました!

海外のリアルな情報を聞きたいならオススメです(福塚さん)

福塚さんはなぜシェアルームに入ることにしたんですか?

福塚さん:熊本大学に入学して、しばらくは一人暮らしをしていたんですが、2カ月くらいで1人に飽きてしまって(笑)国際交流会館に入りました。当時は新型コロナウイルスの感染拡大でシェアルームの募集はやっていなかったんですが、コロナが落ち着いてきてようやく再開したと聞いて興味をもちました。

海外の人と一緒に住んでみてどうでしたか?

福塚さん:いろいろな国のリアルな話が聞きたいと思っていたんですが、実際に、食事や文化、教育、宗教、政治など、軽いものからシリアスな話まで、なかなか聞けないことも教えてもらっています。とても貴重な機会ですね。文化の違いなどで困ることもあるのかなと思っていましたが、実際にはそこまで変わらなくてびっくりしました。

ここでの生活を通じて、英語力もついたと感じています。最初は翻訳アプリなどを使っていましたが、最近では日常会話では使わなくても良くなりました。海外に興味がある人にはいい環境だと思いますよ。

毎日が交流の場。英語も日本語も上達しました(ルーさん)

ルーさんは中国からの留学生だそうですね。

ルー:4月から1年の予定で留学しているんですが、前学期は住んでいた上海がロックダウンされてしまって来日できず、上海でオンライン講義を受けていました。ようやく9月に熊本に来られて、ここに住むようになったんです。どうせなら、いろいろな人と交流した方が面白いと思って、シェアルームを選びました。コミュニケーション力が磨けるんじゃないかと期待していました。

ルームメイトの福塚さん、チョンさんとは日本語で話して、カッシアンさんとは英語で話しています。英語と日本語の両方を使って会話するようになり、どちらも上達しました。照れたり恥ずかしがったりせずに交流する機会を作るのは本当に大事ですね。ここには、そういう環境があるのでしっかり活用したいです!

日本に住んでみて驚いたことは?

ルーさん:最初は、玄関で靴を脱いだあと、スリッパを履かずに部屋に入ることに抵抗がありました。中国でも部屋に入るときに靴を脱ぎますが、スリッパを履くんです。それから水道水をそのまま飲んでいるのも驚きでした。

でもそのほかはあまり違うことはないんじゃないかと思います。食事のとき、カッシアンさんはフォークやスプーンで、他の3人は箸を使う、くらいかな(笑)。自分で好きな花を飾ったり、日本語についての本を読んだり、ゲームをしたり。1人の時間も楽しく過ごせるので、ルームシェアに不自由はないですね。

自国の料理を作り合うのも楽しい(チョンさん)

チョンさんは韓国から熊本大学に来たんですね。

チョンさん:はい。日本語が上手になりたかったのと、化学の教育を受けたいと思って留学しました。日本は化学でノーベル賞を受賞している人が多いですよね。そんな国の技術や知識を身に付けたかったんです。将来は半導体の会社に入りたいと思っています。韓国の大学にいるときは半導体を専攻していました。熊本大学は半導体の研究も進んでいるので期待しています。

シェアルームに入ってよかったことは?

チョンさん:シェアルームに入って日本語は上手になったと思います。でも、周囲には日本語より英語を使う人が多いので、日本語より英語の方が上手になりました(笑)。国際交流会館に住んでいる留学生もドイツの人などが多くて驚きました。正直に言うと、もっと日本語を勉強したいと思っています。

みんなでご飯を食べたのも楽しい思い出になりました。あまり料理するのは得意ではなく、たまにしか作りませんが、スーパーで韓国のキムチを買ってきて、サムギョプサルを作ってみんなで食べました。こういう交流も楽しいですね。

会って話すのは大切。新たな体験ができた(カッシアンさん)

カッシアンさんはドイツからの留学生だそうですね。

カッシアンさん:そうです。留学プログラムでシェアルームに入ることが条件になっていて、ここに入りました。今までシェアルームに住んだことがなく、どんなことが起こるのか興味がありましたが、思いのほか、住み心地がよかったです。他の部屋からもっと音や声が聞こえるかと思いましたが、静かでした。

エアコンがあるのも驚きでした。ドイツでは部屋にエアコンはついていません。ここは各部屋にあって、蒸し暑い熊本の夏はとても過ごしやすかったですね。

ルームシェアをして楽しかったことは?

カッシアンさん:ルーさんが料理を作ってくれたときです。彼はとても料理上手。ルームメイト4人のためにビュッフェスタイルでいろいろな料理を作ってくれたんです。僕はドイツでは料理をしていたけど、今はリラックスしたくて(笑)、あまり料理してません。カレーくらい。でも、みんなでいろいろな料理を作り合うのは楽しいですね。

日本語の勉強は1年くらいでまだまだですが、一緒に暮らすのに大きな問題はありません。ここで新たな体験をして、世界中の人と知り合ういい機会になったと思います。外国語の授業を受けるだけ、テレビで見るだけでは分からなかったこと、知り得なかったことをたくさん知ることができました。実際に会って話すのは大切だな、と感じています。

『熊大通信』87号でも国際交流を特集しています。『熊大通信』のバックナンバーはこちらから!
■『熊大通信』87号
(https://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/kouhou/kouhoushi/kumatu/vol-87)

国際交流会館シェアルームの詳細はこちらから!
■熊本大学国際交流会館『日本人学生』入居者募集について
(https://www.kumamoto-u.ac.jp/kokusaikouryuu/kokusaikouryuukaikan/japanese-students)